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西洋古典学の重鎮である著者が、無教会の集会で 9年間にわたり語った講義の再現。
ギリシア語の精細な吟味をもとに、原文に忠実な翻訳と新たな解釈を提示。
巨匠ケーゼマンらの卓見に範をとりつつ、現代世界に直接訴えかけるパウロの終末論的・宇宙論的なメッセージを平易に説く。
【目次より】
はじめに
第一部 手紙の初め(1章 1節. 17節)
第二部 神の義の啓示と必然性(1章 18節. 3章 20節)
第三部 信仰の義としての神の義(3章 21節. 4章 25節)
第四部 終末論的自由の現実としての信仰の義(5章 1節. 8章 39節)
第五部 神の義とイスラエル(9章 1節. 11章 36節)
第六部 日常生活における神の義 (12章 1節. 15章 13節)
第七部 手紙の結び(15章 14節. 33節)
付録(16章 1節. 27節)
《著者紹介》
川島重成(かわしま・しげなり)… 1938 年京都生まれ。国際基督教大学教養学部卒業。東京大学大学院西洋古典学修士課程修了。国際基督教大学教授(現・名誉教授)を経て、2000年より大妻女子大学比較文化学部教授。著書に『新約聖書原典講読ガラテヤ人への手紙』(キリスト教夜間講座)、『ギリシア悲劇の人間理解』、『西洋古典文学における内在と超越』(以上、新地書房)、『「イーリアス」ギリシア英雄叙事詩の世界』『ギリシャ紀行』(以上、岩波書店)、『「オイディプース王」を読む』、『ギリシア悲劇』(以上、講談社学術文庫)、『イエスの七つの譬え』(三陸書房)ほか。共編書に『神話・文学・聖書』(教文館)、『ムーサよ、語れ』(三陸書房)ほか。