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福音書の中で思慮に乏しく、しばしば誘惑に負け、失敗を重ねる人物として描かれるペトロ。
一方、彼は原始教団内では有能な神学者、説教者、指導者として活躍していた。
初期キリスト教の成立と発展におけるペトロの重要性を、新約聖書諸文書と紀元後2世紀から~3世紀の諸資料を駆使して解明する。
1 岩であるペトロ、パウロ、福音書伝承
- マタイ16・17-19に関する三つの問い
- 「岩の男」についての言葉
- マタイ以前の時代における「教会の使徒的基本形姿」としてのペトロ
- ペトロの弟子マルコ
- 後のペトロの役割、パウロとの衝突
- ペトロの知られていない年月と彼の神学的、伝道的重要性
- 結語──要点10項目
2 ペトロの家族と他の使徒たちの家族
- マルコと他の福音書著者たち
- パウロと他の使徒たち
- 使徒たちの家族に関する後の報告
- アレクサンドリアのクレメンスとエンクラティス主義
- 結びの考察