アメリカの黒人バプテスト教会の牧師マーティン・ルーサー・キング・ジュニアは、1950年代後半から60年代にかけて、公民権運動の指導者の一人として歴史にその名を残したが、その運動は非暴力の精神に貫かれた直接大衆行動を特色とした。その背後には深く知性に裏打ちされたキリスト教信仰とそれに基づく人格主義の精神があり、その行動の中核には、キングが人格神として捉える神と人間との「共働」という本質的な生き方があった。
【目次】
はじめに第一章 ダディ・キングとその信仰第二章 キングの聖霊論と時代精神第三章 キングの神論と人格主義思想――博士論文を中心として第四章 キングの人間論と人格第五章 キングの神人共働論と「神の子」第六章 キングのキリスト論と愛の概念第七章 キングの非暴力論と人類の法第八章 キングの見た夢――愛の共同体【補論1】【補論2】おわりにマーティン・ルーサー・キング・ジュニア年譜
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「一国二制度」が崩壊し、「自由」が奪われ続ける香港で、今、教会に何ができるのか?
2020年6月に「香港国家安全維持法」が施行されてから、言論・報道・出版・集会等の「表現の自由」が脅かされている香港で、今後「信教の自由」はどうなるのか? 「香港牧師ネットワーク」が発表し、「香港のバルメン宣言」とも呼ばれた「香港2020福音宣言」の翻訳と解説、また、その香港に生きる牧師・司祭たちの生の声を収録する。
1989年秋、ベルリンの壁は突如として崩れ、史上まれに見る〈非暴力革命〉が実現した。
キリスト者はその時何をしたか?
40年間弾圧の下にありながらも正義と平和を祈り求めた旧東ドイツ・キリスト者の証言、現場からの報告。
[目次]
現実への問い──一九八九年八月 マクデブルクからの書簡
教会の屋根に降りそそいだ長雨──避難者の視角から。DDR福音主義教会連盟
朽ちた梁がたわんでいた──五月七日の不正選挙
外への道──DDR市民の流出
良くも悪くも共に導かれて──「教会と共にあったグループ像」。過去と現在からの洞察
日毎の協力の途上での失意──国家と教会の出会いの節目
「そしてわれわれは弱く、そしてわれわれは小さい・・・」──教会が国家権力装置と力を奪う
場違い 自尊心とうぬぼれ──公開性のなかの教会
向きを変えてはならない、わたしのページ──DDRにおける教会出版
ある歴史的経験の共通基盤──教会と円卓会議
「平和を実現する人は幸いである・・・」──ライプツィヒの聖ニコライ教会における平和の祈り
市のために見張り、祈ること──ドレースデンの例におけるキリスト者共同体と市民共同体
長い冬眠から目覚めて──公同教会性への解放
「この地の穏やかな人々」が列に加わった──自由教会は改革の出来事でどこにその場をもっていたか
"非暴力革命への道 東ドイツ・キリスト者の証言" の最低購入数は 1 です.
現代も消えない人種差別・民族差別の問題。 非暴力主義のもとに公民権運動を率い、「私には夢がある」と演説したキング牧師と、 27年間の投獄にも屈することなく南アフリカのアパルトヘイトを撤廃させたマンデラの生涯を描く。
小学校高学年から。
2022年2月に起こったロシアのウクライナ軍事侵攻。いまだ終息の兆しが見えない中、今ウクライナで何が起きているのか。そして、なぜ戦争は始まったのか。その背景にある両国の歴史を見つつ、「もし侵略されたらどうするのか」との問いを、日本の平和憲法の有効性と現実性から考える。
"非暴力による平和創造 ウクライナ侵攻と日本国憲法 (カイロスブックス)" の最低購入数は 1 です.
日本初・女性初の国連難民高等弁務官として、10年間、世界の難民のために尽力した緒方貞子。退任後の数年間、パーソナル・アシスタントとして近くでその姿を見続けた著者が、その生涯と強みを語る、「緒方貞子」の入門書。対象中学生以上。
第1章 緒方貞子という人(巨星堕つ;曽祖父は犬養毅 ほか)第2章 UNHCRを知っていますか(緒方貞子は知られているが;難民とは ほか)第3章 緒方貞子ならではこそ(第八代国連難民高等弁務官に就任;私とUNHCRの前途には何が待ち受けているのだろう ほか)第4章 緒方貞子のバトンを受け継ぐ(バトンをつなぎたい;緒方の強み1 並みはずれた体力 ほか)
"難民とNGO 世界の対応・日本の対応" の最低購入数は 1 です.
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"開発・発展・MDGsと日本" の最低購入数は 1 です.
戦時中に設置された敵国民間人抑留所の実態を明らかにする貴重な歴史証言!第二次世界大戦中に長崎の敵国民間人むけの抑留所に収容されていたときに原爆を体験したイギリス人カトリック修道女がフランス語で書いた回想録(1947年刊)の全訳に、訳者による解説「敵国民間人の抑留とマリー=エマニュエル修道女」を付し、日本のいわゆる「抑留所」の実態、歴史的位置づけを他国と比較しながら検証した貴重書。
〈目次〉日本でとらわれの身となったヌヴェールの聖ベルナデッタ修道会の一修道女――その原爆による解放第1章 香里にて、1940~42年第2章 神戸にて、1942~44年第3章 長崎にて、1944~45年第4章 帰国、1945~46年
解説 敵国民間人の抑留とマリー=エマニュエル修道女前編 太平洋戦争中の敵国民間人の抑留について抑留の概略/「抑留」の定義と強制疎開/アメリカでの日系人抑留との比較/歴史叙述の偏りと虚偽の証言
後編 マリー=エマニュエル修道女の軌跡戸籍名と修道名/ヌヴェール愛徳修道会と聖母女学院/来日と神戸での抑留/長崎にて/もう一冊のフランス語の日本抑留記/帰国とその後/本書の位置づけ
マリー=エマニュエル修道女略年譜
戦乱の中、診療所をつくり、千の井戸を掘り、緑の大地を拓く――アフガニスタン・パキスタンで19年、時代の本流を尻目に黙々と歩む一医師の果敢な思考と実践の軌跡のエッセンス。
1 援助という名の干渉 混迷と絶望の中で 援助という名の干渉 湾岸戦争と日本 見えざる平和勢力 見捨てられるアフガンの民衆 極貧患者に罪負わせる道理ない 他2 「解放」された無秩序 戦慄すべき出来事の前哨戦 米テロ事件そして報復 日常を生きる人々 空爆下で食糧配給 異文化の中で「医療」を問う 実践のなかにこそ答がある 他3 三無主義 ああ国際化 日の丸 国連信仰 インシャッラー 他4 新ガリバー旅行記 復讐と客人歓待 貧困の恩恵 男女隔離 ブルカの効用 鎖国 ハンセン病 阿片 教育という迷信 誰も行かぬから ペシャワールのホタル 不老不死の国 終わりなき旅 他
わたしたちは、どのようにしたら人を赦すことができるのだろうか。ルワンダ大虐殺で父親と親族を亡くしながらも、アフリカにおいて平和と和解の働きに取り組む牧師ムセクラと、和解の神学を説くジョーンズが、対話をしながら赦すことの重要性を考える。
弱者が虐げられる暴力的世界に正義と平和を実現する神の意志
正義は平等なのか? 敵対する者との和解はあり得るのか? 人々を抑圧から解放する「救い」の物語である聖書の深みに迫る。非暴力・抵抗というイエスの生き方がつくり出す「良き知らせ=福音」とは何か。気鋭の聖書学者が解き明かす神の正義と平和。
"良き知らせをあなたに 聖書が語る「福音」とは何か" の最低購入数は 1 です.
"聖書の平和主義と日本国憲法" の最低購入数は 1 です.
"聖書と差別 解放をもたらす聖書理解を求めて" の最低購入数は 1 です.
"聖地アッシジの対話" の最低購入数は 1 です.
"絶対的平和主義とキリスト教" の最低購入数は 1 です.
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"私は戦争のない世界を望む" の最低購入数は 1 です.
"私の八月十五日4 戦後七十一年目の証言" の最低購入数は 1 です.
"神様のファインダー 元米従軍カメラマンの遺産" の最低購入数は 1 です.
なぜ人は神の名の下に暴力をふるってきたのか?
キリストの十字架の愛による徹底した「暴力放棄」の神学を提唱する表題作「神学と暴力」ほか、6本の論文・講演を収録。
序にかえて
神学と暴力
箱舟から出なさい
テロと日本による朝鮮の植民地化
取引の枠を超える贖い
来るべき二一世紀の神学教育、新しき天と新しき地
キリストの福音と地球史四六億年
「行って、同じようにしなさい!」
"神学と暴力 非暴力的愛の神学をめざして" の最低購入数は 1 です.
隣国からはミサイルが飛び、核実験が繰り返される。自国を第一と考える指導者たちは、力には力で対抗すると声尾を張り上げ拳を振り回す。戦争が起こるのではないかという不安を抱きながらも多くは現実の生活に追われそれどころではない。無関心という沈黙の中で、石ころが叫びだす。ポスト戦後70年の道しるべとなるエッセイ集。
"真理に自由がある 戦争時の捕虜の扱いから知る" の最低購入数は 1 です.
震災の現場で問われた「教会」「伝道」のあり方は、「福音とは何か」を見直すことを投げかけた。
それを受け、日本宣教の進むべき方向を提言する。
"痛みを担い合う教会" の最低購入数は 1 です.
"現場からの道 世界各地の現場で、痛み、悲しみ、喜びを分かち合う" の最低購入数は 1 です.
あの歌に 込められた 平和への誓い
かつて坂本九が歌って大ヒットした「幸せなら手をたたこう」は、その後も世代を超えて歌い継がれている名曲。その詞には、一人のクリスチャン青年がフィリピンでの奉仕活動の中で感じた、戦争への深い悔恨と、平和への思いが込められていた。この名曲の誕生秘話が、時代背景をも丹念に織り込みながら描かれている。子どもから大人まで漫画で味わえる、大きな愛の物語。
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"浦上の原爆の語り 永井隆からローマ教皇へ" の最低購入数は 1 です.
"河原の教会にて 戦争責任告白の実質化を求めつづけて" の最低購入数は 1 です.
辺野古の海の番人・われらが金井船長は今日も荒れた弾圧の海に愛船「不屈」を漕ぎだす。13年前初めて舵を握った金井牧師を見ていた私は、年々闘う強さを身につけながらも漁師や海保に穏やかに語り続ける優しさを倍増させていく彼の心の在り方を知りたいと本書を手に取った。圧倒的な力を前に絶望しか生まれてこないはずのこの海からなぜ希望が湧き上がってくるのか。答えは、現場の視点で記録された激動の日々の中に鮮やかに浮かび上がっていた。 【ジャーナリスト/映画監督 三上智恵氏】
"永遠のシャローム 説教集ホーリネスの礼拝で語られた「平和」" の最低購入数は 1 です.
白血病のため病臥していた永井隆博士は、如己堂と呼ばれる二畳ほどの建物の中で二人の子どもと生活しながら、『長崎の鐘』、『この子を残して』など数多くの著書を書いた。だが彼が残したものは書籍だけではなかった。本書はカトリック信徒であった永井隆博士が自らの死を覚悟し、「十字架の道行」と呼ばれるキリストの死に至る十四の場面を、実弟永井元の助けを借りながら描いたと言われる絵画について、長年キリシタン研究を重ねて日本に帰化したイエズス会司祭、結城了悟神父が解説したものである。
"永井隆 平和を祈り愛に生きた医師" の最低購入数は 1 です.
"永井隆 原爆の荒野から世界に「平和を」 (ひかりをかかげて)" の最低購入数は 1 です.
聖書の信仰は、現代の歴史状況の中でいかなる展望を示しうるか。パレスチナ問題や天皇制問題を通してキリスト者のあり方を問う。
私たちはもはや正統的キリスト教教義を絶対化したり、そこに安住したりしていることは出来ないのであって、その中身が厳しく問われなければならない。……原理主義と熱狂主義に対し、単に寛容を主張するだけでなく、聖書の読み方として、どこが問題なのかがもっと語られねばならないのではないか。(「あとがき」より)
35年にわたってパキスタンとアフガンで人道支援にあたった中村哲医師の生涯をたどりながら、その生き方、考え方を伝える。
対象:小学校高学年以上
"正義は川の流れのように" の最低購入数は 1 です.
いま私たちが直面する喫緊の課題にいかに応えるか
戦争、貧困、環境破壊、難民、文化的アイデンティティと伝統、異なる者同士のコミュニケーション、そして教会のあり方等々のテーマをめぐり、フランスの著名な社会学者が1年間12回にわたって教皇に行ったロングインタビュー。しかしここには、単なるインタビューに留まらぬ、真に対話の名に値する言葉のやり取りがあり、読む者はたちまち引き込まれるであろう。11月に来日が噂される教皇。その思想をより深く理解するための絶好の書。
ラルシュ・コミュニティの創立者であるジャン・ヴァニエが、障がいをもつ「なかま」たちから学んだ教訓を語る
ハーバード大学神学部での2つの講演を書籍化。ヘンリ・ナウウェンのまえがき
多くの痛み、敵意、憎しみ、暴力、不平等、抑圧が存在するこの狂気の世界で、わたしたち個々にとっても、この世界にとっても、いのちと救いの源となりうるのは、弱く、拒絶され、底辺におかれ、役に立たないとみなされている人たちなのだ、というのがわたしの信念なのです。(本文より)
"核時代における人間の責任" の最低購入数は 1 です.
"核廃絶・軍備全廃はできる その思想的実践的道筋" の最低購入数は 1 です.
平和な日常と人類の未来を保障するために、現代を生きる私たちにとって最大かつ喫緊の課題である「核廃絶」。その実現に向けて、宗教はどんな役割を果たしうるのか。様々な宗教を背景に平和・非核を追求する活動に取り組む宗教者・研究者らが語り合ったシンポジウムの記録。教皇フランシスコの二〇一九年来日時のメッセージも収録。
日本国憲法に含まれる「宗教性」に注目する
憲法9条に表されている「絶対平和」の思想がキリスト教的終末思想に裏付けられていること、その平和憲法を日本の皇室が受け入れ、平和を求める皇室としての姿を維持してこられたことを解説。さらに、東アジア諸国に対する日本の過去を振り返り、これから果たすべき使命を訴える。(出版社HPより)
"東アジアにおける日本の使命 平和憲法に見るキリスト教的霊性から" の最低購入数は 1 です.
本書は、「東アジアにおける平和と和解のためのキリスト教の貢献」とのテーマをもとに福岡女学院大学で2018年1月27日に行われたフォーラムにおいて、まさに東アジアの気鋭の研究者たちによってなされた諸発題を編集したものです。(「あとがき」より)