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私は彼らから何を学んだのか?
『慰めの共同体・教会』(教文館)や『魂への配慮の歴史』(日本キリスト教団出版局)などで知られる著者が記した自伝的説教論。
ルター、キェルケゴール、イーヴァント、ボンヘッファー、バルト、ボーレン、加藤常昭など、時代・地域を越えて活躍した12名の神学者との豊かな出会いと対話を通して、神の言葉を伝える喜びと説教の核心に迫る。
そこでわたしが学んだことは、説教を説教にするのは、神の声であり、今日という時を告げることであり、聞くことだ、ということでした。
このようにして、長い道のりを越え、物語る説教学が生まれました。
この説教学は三部から成っており、それぞれの部には四つの章が含まれていて、「声の形成」としての説教、「時を告げる言葉」としての説教、「聞くこと」としての説教に焦点を当てています。(「はじめに」より)
[目次]
第一部 声
1 ハイデルベルク大学就任講義 ゲアハルト・フォン・ラート もしくは、声の形成としての説教学
2 マルティン・ルター もしくは、福音の「口個性」
3 クラウス・ペーター・ヘルチ もしくは、福音の響きの音色
4 パウル・ゲアハルト もしくは、讃美歌による説教と天のはしご
第二部 今日
5 ハンス・ヨアヒム・イーヴァント もしくは、時を告げる言葉としての説教
6 エルンスト・フックス もしくは、福音の言葉の出来事
7 カール・バルト もしくは、囚われている人々に解放を
8 ディートリヒ・ボンヘッファー もしくは、キリストのために旧約聖書を説教する
第三部 聞くこと
9 ルードルフ・ボーレン もしくは、第二の説教者としての聞き手
10 加藤常昭 もしくは、魂への配慮に満ちた説教の根源
11 ヘルバート・クリム もしくは、教会の心臓の鼓動 また手のわざとしてのリタージーとディアコニア
12 セーレン・キェルケゴール もしくは、個人、聴衆、そして共同体 二〇〇五年ヨハネの日におけるハイデルベルク大学最終講義