聖書・讃美歌集

「聖書の選び方」ガイド

【聖書の選び方】ガイド

「数ある聖書のなかから、どれを選べばいいでしょうか?」というご質問をよくいただきます。

本来ならばご来店いただいた上で、実物を手にしながらご利用用途にしたがってお選びいただくのが一番よいのですが、インターネット通販においては下記のようにご案内しています。

 

1.聖書をはじめてお選びになる場合

まったく初めて聖書をお選びになる方には新共同訳の旧新約聖書をお勧めしています。

新共同訳は新しくそしてもっとも広く使用されている聖書ですので、個人で読むのにはもちろん、やがて礼拝などに参加する機会が訪れた時に、そのままご利用になれる可能性が高いからです。

キリスト教では「旧約聖書」「新約聖書」のどちらも聖典ですので旧・新約聖書が一緒になったものをお求めください

手ごろなお値段で比較的持ち歩きやすい中型聖書小型聖書が人気です。

※最初から礼拝などで使用する目的でお選びになる場合は、事前に教会・団体の責任者の方にどの聖書を使っているかをお確かめになってからご購入ください。

 

 

2.「翻訳の種類」からお選びになる場合

当店で扱っているおもな聖書を「翻訳の種類」で分けた場合に次のようになります。

新共同訳聖書新共同訳聖書・・・日本聖書協会から1987年に発行された現代日本における新しい翻訳。カトリック、プロテスタント、教派を問わず幅広く使用されている。 口語訳聖書口語訳聖書・・・日本聖書協会発行。1954年に新約、1955年に旧約発行。日本人による初めての完訳聖書。かつての標準的聖書で、各種文学作品にも引用されるなど、慣れ親しんだ方は多い。近年はラインナップが少なくなっている。
文語訳聖書文語訳聖書・・・日本聖書協会発行。1887年に旧約、1917年に改訳新約、1982年に新組版発行。文語調の美しい文章で、今なお愛読者が絶えない名訳。 新改訳聖書新改訳聖書・・・日本聖書刊行会発行。原語(ギリシア語・ヘブライ語)に忠実に訳出しているとされる。2003年に第三版が刊行された。
フランシスコ会訳聖書フランシスコ会訳聖書・・・フランシスコ会聖書研究所発行。カトリック公認の日本語訳聖書。原語に厳格に訳出、訳文中に細かな脚注がある。2011年現在、新旧約完本が発刊された。 塚本虎二訳聖書個人訳聖書・・・主にある個人が一貫して翻訳した聖書。訳者の個性・思想などが反映され、聖書研究などに用いられることが多い。通常は礼拝、ミサ、集会などで使用されることはない。

なお、英語聖書をお求めの場合は「英語訳聖書お求めの手引き」をご参考にしてください。

 

3.「聖書の構成」からお選びになる場合

聖書は次のような構成で成り立っています。

 

(A):旧約聖書(創世記~マラキ書)
旧約聖書はモーセ五書、預言書、諸書から構成されています。礼拝でよく読まれる詩篇もここに入ります。ユダヤ教で「聖書(タナフ)」とされる部分でもあります。

 

(B):旧約聖書続編(トビト記~マナセの祈り)
旧約聖書続編は、カトリックの第二正典の範囲と聖公会のアポクリファの範囲をカバーしています。プロテスタントでは外典と呼ばれるものです。ただし、正教会などで聖典とされているいくつかの文書は含まれません。

 

(C):新約聖書(マタイによる福音書~ヨハネの黙示録)
新約聖書はイエス・キリスト以降の記述です。イエス・キリストの生涯を記録した福音書と呼ばれるものやイエスの弟子たちが書いた書簡、ヨハネが書いたとされる黙示録などが含まれます。

 

*旧約・新約の「約」とは「契約」、つまり神様の約束の意味です。

一般的には(A)と(C)の組み合わせのものがよく普及しています。手軽な携帯聖書としては(C)に旧約聖書の詩篇がプラスされたものなどが好評です。

 

 

4.「使用目的」によってお選びになる場合

特定の使用目的や形態を特徴とする聖書もあります。

(例)

・プレゼント用聖書・・・結婚式用や、洗礼その他の記念のために書き込みページの付いた聖書など

・写経聖書・・・ご自分で聖書本文をなぞりながら書き写すことが出来ます。

・ビジュアルな聖書・・・視覚にうったえる目的で刊行された聖書として、キリストの言葉に赤マークをつけた新約聖書、小磯良平氏の聖画入り聖書、アートバイブルなどがあります。

・解説付き聖書・・・スタディバイブル、フランシスコ会訳新約聖書、バイブルプラスなどがあります。聖書勉強会などで便利に使えます。

・デザイン聖書・・・デザインを追及したファッショナブルな聖書。DUO(デュオ)シリーズ゙などもあります。