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近代の成立をルネッサンスと宗教改革に求め、非宗教化と捉える俗説を排し、近代の起源を「教会と国家の分離」「人間の個人化」「契約社会への移行に見出す。
その構造変化の担い手としてのピューリタンたちの運動の思想史を描く。
「本書は、ピューリタンの発生と定着の歴史をかいつまんで書いているのだが・・・近代に潜む転換意識と移行意識を描いている。その視点が明快である。こういう本はそんなに多くない。」(松岡正剛:「移住する会議者の宗教」千夜千冊第620夜より)
序章 近代化とピューリタニズム
西洋と日本の近代化/中世から近代への世界構造の変化
Ⅰ世紀転換の思想―ピューリタン思想の本質
ケンブリッジ大学のピューリタン運動/アングリカニズムとピューリタニズム
Ⅱ思想の土着―ピューリタン運動の転機
ハンプトンコート会談/ピューリタンと普通法学者(コモン・ローヤー)との結合
Ⅲ有機体社会から契約社会へ―ピューリタン社会の形成
メイフラワー契約/地理的教会(パリッシュ)から人格的教会(コングリケーション)へ
Ⅳ革命的人間―ピューリタン革命のにない手
ピューリタン革命の勃発/ピューリタン革命の理念
Ⅴ民主主義の源流―ピューリタン的人権意識と寛容の精神
パトニー会議/会議の精神(センス・オヴ・ザ・ミーティング)
Ⅵ新しい社会の形成―ピューリタンの栄光と悲惨
近代世界のジレンマ
終章 近代世界の世俗化