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説明
本書は、その限界を超えさせる、何者かがあることを教えます。
社会から隔離された刑務所で生活する無期囚、出会いと別れを繰り返す日々を生きる牧師と家族たち・・・、まったく異なる場所に住む両者を結びつけたものは、目に見えない聖なる力でした。
だれもがその愛と力に守られ、活かされていることを知りたいものです。
不幸な生い立ちから、ヤクザとなった吉岡さんは17歳で重罪(殺人)を犯し服役します。
40代半ばを迎えた頃、2年ほどは仮釈放となるも粗暴な言動が目立ち、裁判官は自立更正の余地なし、と判断して無期刑を宣告。
その後、再び長期にわたる刑務所生活が続きました。
さらに10年が経過する内に求道心が芽生え、H牧師を通して教会の交わりの暖かさに触れました。
ところが途中で挫折し、互いに絶縁状態になります。
それでも魂の渇きが消失せず、真理への探究心に追い立てられるようにして、古里の町にある未知の教会に手紙を送り、上田牧師との出会いが生まれ・・・。
その後どのようにして二人の信頼関係が構築されたのか、本書を読むと詳細が分かるでしょう。
反省は一人で出来るが、更正は一人で出来ない。
犯罪者として烙印を押されると、本人の努力だけで合法的な生活を取り戻すことは難しいと言われています。
とりわけ幼少期から肉親の愛情に飢え、猜疑心が人一倍強かった吉岡さんにとって、反省から更正へ、と進む道のりは険しかったに違いありません。
幸いなことに、救いを求める孤独な魂の叫びはきちんと相手に届きました。
いのちがけで書かれた手紙は、いのちがけの返信を得て、一条の光が天から差し込み始めました・・・。
本書「すいせんの言葉」より抜粋