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説明
私の立場は、ナチに抵抗して刑死したボンヘッファー (Dietrich Bonhoeffer) の 「私は神の前で生き、神と共に生き、 神なしに生きる」 (『獄中書簡』) と主張した彼の立場に立っています。
……逆説的にきこえるかもしれませんが、神は無力なものであり、苦しむ者と共に何処までも共にある方なのです。
神は人間がどのような苦難や艱難の中 にあっても、私たちの弱さや苦しみを共に背負う方であり、共にいて下さる方である。
……神は逃走しようと している人間をどこまでも追跡され、さらに追い越される方なのです。
だから私は余り苦しい時の神だのみ的 な「宗教者」と呼ばれることを好みません。
むしろボンヘッファーの立場に立って言えば、「無神論的キリスト者」 という言葉に一番近かもしれません。
(本文より)