商品詳細
タグ
説明
第一章は19世紀に活躍したイギリスのバプテスト神学者スポルジョンの教会形成論を詳述する。第二章は日本におけるバプテストの指導者となる熊野清樹における活動初期の足跡を辿りつつ、背後にあるバプテスト西部組合の様相を浮かび上がらせる。第三章は「SCM東山荘夏期学校事件」について詳細な一次資料を用いつつ紹介する。第四章はイギリスにおけるバプテスト黎明期の教会について幅広く概観する。
【目次】
第1章 C.H.スポルジョンの教会形成とその神学 (村椿真理)
1. はじめに
2. 生い立ち
3. スポルジョンの新生体験
4. 15歳でのバブテスト転向
5. 伝道者としての歩み
6. 「講壇のプリンス」ロンドンでの教会形成と伝道
7. スポルジョンの「カルヴァン主義的ピュリタン神学」
7.1無償の恩寵
7.2信頼の信仰
8. スポルジョンの3つの論争
8.1リヴレット論争
8.2バプテスマ・新生論争
8.3ダウングレード論争
9. スポルジョンの晩年
10.スポルジョンの葬儀
11.おわりに
第2章 熊野清樹を通して見る日本のバプテスト(3)― 最初の牧会、アメリカ留学を経て西南学院の教員へ ― (内藤幹子)
1.神学校卒業後の「小倉監禁時代」から門司への赴任
2. 門司での牧会生活
3.西部組合における働きの始まり
4.友人達とのつながり、門司時代の出会い
5.突然命じられたアメリカ留学
6. アメリカ・南部バプテスト神学校への留学
7.西南学院の教員として
8.東京の小石川バプテスト教会からの招聘受諾
9.終わりに
第3章 SCM東山莊夏季学校事件と関東学院(古谷圭一)
1. はじめに
2.当時の日本社会
3. SCM東山荘夏季学校
4. 第42回日本YMCA夏季学校
5. あとがき
6.終わりに
第4章 バプテスト教会黎明期の教会形成・教会論(津田真奈美)
1.はじめに
2.信仰告白における教会論の比較
2.1スマイスの教会論の変遷
2.2ヘルウィスの教会論の変遷
2.3スマイスとヘルウィスの教会論の比較
3.『不法の秘密』におけるヘルウィスの教会論
3.1ジョンズによるヘルウィスの教会論分析
3.2信仰告白比較の結果から見るジョンズ説の再検討
4.おわりに