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説明
改革教会の信仰告白は、事情の異なる様々な国で、多種多様な成立過程を経て、生み出されたものである。そのために今日に至るまで、ルター派教会の一致信条書のように、形の上で一つに閉じられるということはなかった。とはいえ、初期の信仰告白文書が重要な土台を形作っていることは言うまでもない。それ故、全体を顧みるに当たっても、この伝統的な信仰告白が考察の中心となっている。多様な信仰告白の中には部分的に異なる言明も含まれているが、本書ではその様々な発言が、あくまでも体系的な視点から整理されて論述される。更に、この伝統的な改革教会信仰告白の変遷と、バルメン教会闘争に至るまでの、改革教会の新たな告白文書が成立する経緯についても、多くの情報が得られるであろう。プロテスタント教会の一つの偉大な伝統が、伝統それ自身の明確な表現を通して、いまここに明きかにされる。
古典的な改革派諸信仰告白(ツヴィングリからスイス一致定式まで)のみならず、新しい改革派諸信仰告白(バルメン宣言まで)をも射程に入れており、改革派の今日的使命と今後の課題を自覚的に捉え直すためにも、必読の書である。
神の言葉・恵みの選び・教会…改革派の信仰告白はどのように証言しているのか………改革派の諸信仰告白の内容を子細に検討しその教義学的特質を的確かつ簡潔に浮き彫りにしている――。
【目次】
日本の皆さんへ
まえがき
第I部 改革教会の伝統的な信仰告白の成立事情
第一章 ツヴィングリとドイツ語圏のスイス
第二章 カルヴァン、ブリンガー、
そしてチューリッヒとジュネーヴの一致
第三章 西欧と東欧へのカルヴィニズムの拡大
第四章 メランヒトン主義とドイツ改革教会の神学
第五章 ドルトレヒト教会大会とオランダ神学
第六章 イギリスのピューリタニズム
第七章 ソミュール学派とスイス一致定式
第II部 改革教会の伝統的な信仰告白の神学内容
第一章 啓示、神の言葉、伝統
第一節 業による啓示と言葉による啓示
第二節 神の言葉と聖書
第三節 正典的規範性と解釈
第四節 聖書と伝統
第二章 神の本性と三位一体論
第一節 神の本質と属性
第二節 三位一体論
第三章 創造と摂理
第一節 世界の創造と保持
第二節 摂理と自由
第三節 神と悪
第四章 人間と罪
第一節 神似像性と原状態
第二節 業の契約と堕罪
第三節 罪と意志の自由
第四節 罪と神似像性
第五節 原罪と罪の罰
第五章 恵みの契約と和解
第一節 新しい契約
第二節 和解と代理
第三節 充足的価値と三重の職務
第六章 キリスト論とカルヴァン主義的ナ外部
第一節 両性論と位格的結合
第二節 属性の交流
第三節 卑下と高挙
第七章 義認と信仰
第一節 罪の赦しとキリストの義
第二節 トリエント成義教令との対論
第三節 義トスル信仰
第八章 聖化と悔改め
第一節 信仰と愛
第二節 実践的三段論法、行いと報い
第三節 回心としての悔改め
第四節 裁きと完成
第九章 選びと棄却
第一節 堕罪後予定説と堕罪前予定説
第二節 選びと信仰
第三節 限定主義と普遍主義
第十章 教会とそのしるし
第一節 不可視的教会と可視的教会
第二節 教会ノシルシ
第十一章 御言葉と聖礼典
第一節 言葉と霊
第二節 恵みの手段としての聖礼典
第三節 聖礼典、御言葉、信仰
第四節 聖礼典の種別と数
第十二章 神の言葉の二様態
第一節 律法と福音
第二節 律法の終わりとしてのキリスト
第三節 律法の第三用法
第十三章 洗礼
第一節 洗礼の本質とその執行
第二節 信仰と幼児洗礼
第三節 洗礼の必要性と十分性
第十四章 聖餐
第一節 ミサ奉献批判
第二節 聖餐の本質と執行
第三節 聖餐におけるキリストの現臨
第四節 陪餐と信仰
第十五章 職務と職制
第一節 万人祭司制と特別な職務
第二節 長老職と教会戒規
第三節 長老会(教会参事会)の形成
第四節 全体教会の秩序
第十六章 教会と国家
第一節 政府、服従と抵抗
第二節 二枚ノ板ノ配慮と二王国説
第III部 和解と寛容、改革教会の新しい信仰告白の成立
第一章 基本条項の問い
第二章 信条主義と寛容の理念
第三章 改革教会の伝統的信仰告白の改変と新しい信仰告白の成立
第一節 イギリスと北アメリカ
第二節 フランス革命、信仰覚醒、自由教会の成立
第三節 ドイツの合同運動
第四節 ヴァイマ−ル、教会闘争、バルメン神学宣言
参考文献
解題
訳者あとがき
ご利用ガイド
