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伝説の女教皇ヨハンナの鮮烈な生涯は、時代に応じて大きく異なる意味を託され、中世から現代まで語り継がれてきた。
フィクションを現実の一部として扱う現代歴史学の手法を用いて「女教皇伝説」をひもとく。
第1章 実在の人物か?虚構の人物か?──実話から驚異譚へ
第2章 女教皇は実在できたか──歴史的舞台としての九世紀
第3章 女教皇伝説の成立──托鉢修道会の説教から中世後期における伝説の影響まで
第4章 女教皇の新しい役割──十四・十五世紀の教会政治上の対立における歴史的・法学的主張
第5章 道徳上の怪物か、あるいは歴史上の怪物か──宗教改革期の宗派間論争から近代文学まで
第6章 あとがきにかえて──われわれに女教皇は必要か?