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不治の病であった「聖アントニウスの火」の治療を専門とする修道院に設置されていた〈イーゼンハイム祭壇画〉。多翼祭壇画の9つの面には、それぞれどのような意味が込められているのか。血を流す小羊、神殿の中で戴冠される少女、両手を広げ聖痕を見せるキリストなど、パネルごとに図像解釈を詳説する。また、謎多き画家グリューネヴァルトの画業と生涯についても、最新の研究を交えて考察。その足跡を辿る。
【目次】
【第I部】
第1章〈イーゼンハイム祭壇画〉をめぐる諸状況
第2章〈イーゼンハイム祭壇画〉 第一面
第3章〈イーゼンハイム祭壇画〉 第二面
第4章〈イーゼンハイム祭壇画〉 第三面
【第II部】
第5章 グリューネヴァルトの生涯と作品
第6章 グリューネヴァルトの「再発見」と受容
附録①「グリューネヴァルトの素描」
附録②「グリューネヴァルトの遺産目録」