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説明
今から四千年前のシュメール時代は原始社会などではなく、現代にも通じる文字を媒介とした独自の思考方法を持っており、文字による表現法が工夫されていた。王がなぜ碑文や年名や讃歌を作ったかの視点から考察することに、シュメール語史料解読の面白さがある。王も時代の子である。碑文を記すとき、時代の思潮が反映する。シュメール時代の都市や王権の理解、空間・時間の観念、そうした当時の通念を知るために、付録に、シュメールの都市国家、文字、神々、さらに王と神の区分を設けて文章を記した。シュメール史の理解に活用していただければ幸いである。(「あとがき」より)