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説明
東インド巡察師A・ヴァリニャーノの活動を通して、キリシタン時代のイエズス会の教育事業を軸に日本への宣教活動を独自な視点から紹介する。
イエズス会教育の基本『イエズス会学事規程』(1599年)の教育理念は、キリスト教的人文主義とスコラ学の総合にあった。
ヴァリニャーノは日本人の合理性を考え最先端の自然科学を紹介し、トリエント公会議の最新の神学を日本に伝えた。
またギリシア語とギりシア古典に代えて日本語教育と日本の古典教育を採用し、先駆的な現地への適応主義の立場で対応した。
本書では日本に建設されたセミナリヨ、ノヴィシアード(修練院)、コレジヨ、教区神学校などの沿革や教育内容を明らかにする。
第1章 霊操の性格とその成立
第2章 『イエズス会学事規程』におけるイエズス会学校
第3章 A・ヴァリニャーノの外的旅路──その生涯と業績
第4章 A・ヴァリニャーノの内的旅路──日本における布教方針を支えた「識別」
第5章 キリシタン時代における日本のイエズス会学校教育
第6章 『日本のカテキズモ』──A・ヴァリニャーノの日本仏教批判