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本書は、近代日本プロテスタント史におけるキリスト教指導者である内村鑑三、植村正久、海老名弾正の思想と行動を歴史的文脈に即して比較しつつ、彼らが日本プロテスタント史においてはたした役割を考察するものである。(「はじめに」より)
【目次】
はじめに
第一章 三つのバンドの成立とその特徴
第一節 横浜バンド
第二節 熊本バンド
第三節 札幌バンド
第二章 不敬事件をめぐる各バンドの対応
第一節 不敬事件の背景
第二節 不敬事件の発生
第三節 内村鑑三の皇室観
第四節 熊本バンドの対応
第五節 植村正久の対応
第三章 国体とキリスト教をめぐる論争
第一節 井上哲次郎のキリスト教批判
第二節 横井時雄の井上哲次郎批判
第三節 植村正久の井上哲次郎批判
第四節 内村鑑三の井上哲次郎批判
第五節 加藤弘之のキリスト教批判
第四章 新神学をめぐる論争
第一節 新神学の日本への影響
第二節 金森通倫の新神学
第三節 横井時雄の新神学
第四節 植村正久の新神学批判
第五節 内村鑑三の新神学批判
第五章 正統的神学と自由主義神学──植村正久と海老名弾正の神学論争
第一節 福音主義とは何か
第二節 海老名弾正の新神学
第三節 植村-海老名論争
第四節 宮川経輝と小崎弘道
第五節 自由主義神学の影響の結果
第六節 内村鑑三の植村・海老名に対する評価
第七節 内村鑑三と植村正久
第八節 内村鑑三と海老名弾正
第六章 日清戦争の勃発
第一節 日清戦争の経過
第二節 内村鑑三と日清戦争
第三節 植村正久と日清戦争
第四節 海老名弾正と日清戦争
第七章 藩閥政府批判
第一節 プロテスタント指導者と佐幕派
第二節 内村鑑三の藩閥政府批判
第三節 植村正久の藩閥政府批判
第八章 足尾鉱毒事件
第一節 内村鑑三と足尾鉱毒事件
第二節 内村鑑三と幸徳秋水
第三節 内村鑑三と田中正造
第九章 日露戦争の勃発
第一節 日露戦争に至る経過
第二節 内村鑑三と日露戦争
第三節 植村正久と日露戦争
第四節 海老名弾正と日露戦争
第一〇章 韓国併合
第一節 内村鑑三と韓国併合
第二節 植村正久と韓国併合
第三節 海老名弾正と韓国併合
第四節 組合教会と朝鮮伝道
第五節 三教合同
第一一章 大逆事件の衝撃
第一節 大逆事件と内村鑑三
第二節 大逆事件と植村正久
第三節 大逆事件の影響──石川啄木と森鴎外
第四節 幸徳秋水の『基督抹殺論』
第一二章 内村鑑三の再臨運動とその批判
第一節 内村の再臨信仰の形成
第二節 聖書全体において再臨が占める位置
第三節 再臨運動
第四節 再臨反対運動
第五節 海老名弾正の再臨論批判
第六節 植村正久の再臨論批判
第一三章 大正デモクラシーに対する対応
第一節 内村鑑三と大正デモクラシー
第二節 海老名弾正における世界平和と民主主義
第三節 植村正久における世界平和と民主主義
第四節 内村の民主主義批判に対する評価
第一四章 内村の無教会主義対植村の教会主義
第一節 内村の無教会論の形成
第二節 内村の無教会論の特徴
第三節 植村の教会論
第四節 植村後の問題
第一五章 関東大震災の発生
第一節 内村鑑三の対応
第二節 植村正久の対応
第三節 内村鑑三と植村正久
第一六章 排日移民法批判
第一節 内村鑑三と排日移民法
第二節 植村正久と排日移民法
第一七章 宗教法案に対する対応
第一節 内村鑑三と宗教法案
第二節 植村正久後の日本基督教会と宗教法案
第一八章 日本的基督教
第一節 海老名弾正と日本的基督教
第二節 矢内原忠雄の日本的基督教批判
第一九章 基督教団の成立と戦時下におけるキリスト教迫害
第一節 日本基督教団の成立
第二節 戦時下のキリスト教迫害
終わりに
参考文献
海老名弾正・植村正久・内村鑑三の年譜と社会の動き
あとがき
人名索引