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第一次世界大戦とその後のファシズムの台頭の中でバルトは、人間の自然的な欲求に従属する自由主義神学や「ドイツ的キリスト者」運動に背を向け、「神は神である」と神の超越性を説いた。21世紀に入った現在、分断と対立が深刻化する今日の状況の中で著者の上田氏はさらに「和解の神学」としてのバルトの価値に目をとめる。バルト神学はお互いの正義をかざして裁きあう現代世界(万人の万人に対する闘争の世界)に対しての福音なのである。
【目次】
Ⅰ部 バルトにとっての啓示の意味
1章 バルト神学の揺籃
2章 『ロマ書』を中心に
3章 神学の形成を目指す歩み
Ⅱ部 バルトの福音理解について
4章 神とはどのようなお方か
5章 恵みの選びについて
6章 キリストによる神との和解
7章 神と和解させられた人間について
8章 バルト神学の今日的意義