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パウロの「旧約」引用に内在する論理を鮮やかに読み解く!
パウロ書簡における「旧約」引用は読者を戸惑わせる。なぜこの箇所が、このような文脈で引用されているのだろうか? 本書は間テクスト性の観点から「旧約」とパウロ書簡の間に生まれる響きに耳をすませ、パウロに内在する論理を明らかにする。
【目次】
まえがき
第1章 パウロによる解釈法の難題
聖典の読者かつ誤読者であるパウロ
パウロによる解釈法への諸々の批判的なアプローチ
フィリピ書1:19における間テクスト的な反響
解釈学的な考察と制約
第2章 ローマ書における間テクスト的な反響
予示された義と怒り(ローマ書1–2章)
神の義の証人としての律法と預言者(ローマ書3–4章)
屠られる羊(ロマ8:18–39)
神の言葉は倒れたのか(ローマ書9–11章)
「信仰に依拠する義は語る」(ロマ10:5–10)
第3章 約束の子どもたち
教会中心的な解釈法
荒野におけるイスラエル(Ⅱコリ8:8–15; Ⅰコリ10:1–22)
イスラエル/教会の予型論(Ⅰコリ10:1–22)
聖典が異邦人の祝福をあらかじめ示す(ガラ3:6–9, 4:21–31)
第4章 キリストからの手紙
新しい契約の解釈法?
Ⅱコリ3:1–4:6―1つの読み
変容されたテクスト
第5章 「言葉はあなたの近くにある」──終末論的共同体における解釈法
パウロによる聖典の読み
解釈学的モデルとしてのパウロの手紙
注
用語・人名解説
訳者解説
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