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晴佐久昌英師推薦! これは「現場の神学だ」──
人の語りと啓示に関する実践基礎神学的考察
教会の誕生から現代まで繰り返されてきた、キリスト者による「証言(martyrium)」──
その個々の証言の中に信仰の本質はどのように具現化するのか。
それらはイエス・キリストの伝承をどのように担っているのか。
カトリックの外国人宣教師から聴取した証言の再解釈を試みることで、実践基礎神学的なアプローチから宣教や救いの問題を考究する先進的な研究!
[目次]
第1章 経験を物語る場としての証言
第1節 証言の起動(ケリュグマを包含する証言/イエス伝承、信仰告白と態度表明/ディダケー)
第2節 ルネサンス・キリスト教ヒューマニズムにみる証言(ジャン・ジェルソン/《cogitatio-meditatio-contemplatio》の連続性を解く ほか)
第3節 証言と経験
第2章 経験と啓示
第1節 解釈学的神学における語り性(解釈学的神学の中心的論点/啓示と経験の語り性)
第2節 啓示──プラクシスが現れるところ(経験なしの啓示はない/啓示の中核としてのプラクシス)
第3節 第二バチカン公会議における「啓示」概念
第3章 証言の中で啓示を聞く
第1節 《信の証言》が生まれるところ(信への戸惑い、語りの二重性、語り得ぬこと/証言の解釈学から物語的自己同一性へ ほか)
第2節 戦後日本の外国人宣教師の証言(戦後日本の外国人宣教師の証言資料作成、その方法/《聞き手》と《語り手》)
第3節 想起を聞く(《わたし》の歴史のむこう/あなたの歴史から誘引されるわたしの歴史 ほか)
第4節 断絶と呼びかけ(かけがえのない時──カイロス/与えられた環境 ほか)
第5節 宣教活動の中で揺れる自己(どこへ、何のために行くのか/文化の交差する十字路 ほか)
第6節 回心の道を物語る(本質へと向きを変えること/本質へ立ち返ることと実践 ほか)
終章 結論