商品詳細
タグ
説明
名も知れぬユダヤ教の一分派にすぎなかったキリスト教はなぜ地中海世界で勢力を伸ばすことができたのか?
その背景には、古代世界の高等教育の要であった「哲学」の存在が助け手としてあった。
本書では、古代末期までのギリシア哲学がキリスト教思想・教理に及ぼした変革的な影響を、教父学の第一人者が平易な言葉で体系的に解説する。
[目次]
第一部 哲学的背景
第1章 その起源からソクラテスまで
第2章 ソクラテスと「イデア」
第3章 成熟期のプラトン哲学
第4章 アリストテレス
第5章 エピクロスとストア派
第6章 中期プラトン主義とアレクサンドリアのフィロン
第7章 古代末期の哲学
第二部 キリスト教神学における哲学
第8章 キリスト教哲学についての論争
第9章 ギリシア的神理解とヘブライ的神理解
第10章 神の存在の証明
第11章 単一で不変的存在としての神
第12章 神をどのように形容するか
第13章 ロゴスと霊
第14章 本質の統一性
第15章 本質と位格
第16章 キリスト──神であり人
第17章 統合された二つの本性
第三部 アウグスティヌス
第18章 哲学・信仰・知識
第19章 自由と善