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欧米の福祉思想の源流は、古代ユダヤ社会で形成された〈慈善〉にあった。
貧困者の救済、病者・障害者への処遇、女性の社会活動などに見られるその実態と特質はいかなるものであったのか?
聖書やミシュナ、タルムードなど原典を渉猟し、ユダヤ教と原始キリスト教における慈善の制度・実践を各論的に考察する先駆的研究。
[目次]
第1章 研究所節
第2章 ユダヤ慈善における「施し」とその用語──「施し(エレエモスネー)」の語の創出と伝播
第3章 初期ユダヤ教の貧困者救済制度──タルムード・ペアー篇を中心として
第4章 古代ユダヤ社会における病者と障害者──宗教規定とそれに基づく処遇の分析
第5章 古代シナゴーグにおける女性指導者──原始キリスト教との対比をとおして
第6章 女性ディアコノスと女性の礼拝
補遺 落穂拾いと福祉社会──フランス農村社会における共同体的慣行の一考察
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