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なぜ、世界に教会が必要なのか。
福音という〈大いなる物語〉を語る教会は、救済史の担い手として、歴史の無意味さに耐えかねている現代人に再び希望する力を抱かせる。
教会の歴史的存在意義を徹底的に検証した、気鋭の神学者による意欲的論考!
[目次]
第一部 歴史と伝承
第一章 預言と意味への問い(マックス・ヴェーバーと預言/意味を問わない人間、意味を問えない社会/意味への問いの行方 ほか)
第二章 歴史の意味と救済史(実践的救済史/預言と使徒的宣教/終末論的伝承行為 ほか)
第三章 終末の遅延と教理の成立(非終末論的なイエス?/終末論的なイエス/終末論の転換 ほか)
第四章 人格へと到来する神(人間的、あまりに人間的な/存在的、あまりに存在的な/神の「包──人格性」 ほか)
第五章 啓示の読解(謎の書物/崇高な語り/乾いた言葉ではなく ほか)
第六章 啓示の伝承(啓示/ポスト・モダンと神の差延/象徴 ほか)
第七章 説教とは何か(責任ある語り/神への対応/伝承としての啓示 ほか)
第八章 洗礼とは何か(バルトの洗礼論/クルマンの洗礼論/カルヴァンの洗礼論)
第九章 聖餐とは何か(和解と十字架の犠牲/十字架の犠牲とサクラメント/ミサ奉献への批判 ほか)
第二部 歴史的教会
第一章 イエスと教会(世界とイスラエル/後進の民の選び/神の民の形を求めて ほか)
第二章 教職とは何か(伝統から/現代から/付論 「教会の形態についての神学宣言」)
第三章 歴史的教会と日本の神学(熊野義孝の神学的プロジェクト/熊野から見た日本の教会と神学/付論 私にとっての熊野神学)
第三部 終末論的形成の倫理
第一章 秩序の形成(倫理の自然主義化と歴史形成の論理/秩序の神学とその批判的再考 ほか)
第二章 希望の倫理(ブルンナーにおけるオルドーの神学/倫理学構築過程におけるバルトの「転向」 ほか)
第三章 神学問題としての自然(科学的世界像の成立とその地殻変動/トーランスの「神学的科学」の試み/バルトの「自然神学」批判を越えて ほか)
第四章 神学問題としての国家(現代におけるテクノクラシーの問題/古典的なプロテスタント的思考モデル/区別における関連付けの試み ほか)