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史的イエスの全体像を描き出す大胆な試み
来るべき「神の国」を宣べ伝えるイエスが紡ぎ出していた、初期ユダヤ教の黙示思想を背景とする“「神の国」のイメージ・ネットワーク”とは何だったのか?緻密な分析から福音書テキストを再解釈し、ユダヤ主義キリスト教会の終末論に及ぼした影響を探索する。フィロンの著作や偽クレメンス文書など重要な古代文献を渉猟し、史的イエス研究の新たな視座を提示する珠玉の論考集。
【目次より】
Ⅰ 私のイエス研究――序に代えて
Ⅱ 死人たちには未来がある――マタイ八21-22/ルカ九59-60の新しい読み方
Ⅲ 「神の国」の「十二人」――マタイ一九28/ルカ二二28-30によせて
Ⅳ イエスの変貌(マルコ九2-8)と「上昇の黙示録」
Ⅴ ユダヤ主義キリスト教の終末論――原始エルサレム教会から後二世紀まで
Ⅵ フィロンと終末論――「上昇の黙示録」との対比において
Ⅶ 史的イエスの伝承の判別規準によせて――結びに代えて
付論1 「ナザレ人」と「ナゾラ人」
付論2 偽クレメンス文書(あらすじ)