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宗教改革の時代、タウラーやデヴォチオ・モデルナの影響を強く受けながらも、中世とは位相を異にするキリスト中心の内面的宗教性を核とする神秘思想が出現 した。
激しい迫害の下、「再生」「自然学」など多様な問題意識をもって新たな認識の地平を切り開き、「魂」という内面世界の神秘を追求した、16世紀のドイツ語圏における個性的で色彩の濃い独立独歩の神秘家たちの思想展開の軌跡を辿る。
[目次]
シュヴェンクフェルト──人間の三種の生について
フランク──パラドクサ
ヴァイゲル──世界の場所についての有益な小論
アルント──真のキリスト教(抄)