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説明
本書はアウグスティヌスの『ペラギウス派駁論集』第三集として『罪の報いと赦し、および幼児洗礼』全三巻、『キリスト教の恩恵と原罪』全二巻、『ペラギウス派の二書簡駁論』全四巻の三著作を収録する。
『罪の報いと赦し、および幼児洗礼』はペラギウス派駁論の注目すべき第一作であるが、『キリストの恩恵と原罪』はペラギウスとその弟子カエレスティウスに対する異端が確定したさいに書かれたものであり、アウグスティヌスの恩恵論を一応整理して提示したものである。
しかるにその直後、エクラヌムの司教ユリアヌスを筆頭に教皇の回勅に同意しなかった司教たちの反論が巻き起こり、論争はさらに広がっていく。
この反論が二つの手紙で知られるようになり『ペラギウス派の二書簡駁論』が書かれた。
このユリアヌスとの論争は『ユリアヌス駁論』全六巻と大作『未完のユリアヌス駁論』にまで続いている。(「はしがき」より)