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ナチ・ドイツの占領下、アムステルダムにはアンネ・フランク一家など一万人が潜伏していた。狭い路地が入り組み、潜伏には適していた。ただ、アンネはそれ以前は、この街で友人たちと愉しい少女時代を過ごしている。オランダは伝統的に難民・ユダヤ人に寛容で、とくにアムステルダムはそうだった。戦時中は保育士、法律家、学生グループなどがユダヤ人を護るレジスタンス組織をつくって活躍した。この伝統はどのように育まれたのか。アンネと仲間たちやその家族は、その後どんな人生を生きたのか。戦争に翻弄されて、たくさんの物語が生まれた。
【目次】
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序 章 「隠れ家」と「広場」
第2章 「寛容の国」オランダ共和国の光と影
第3章 一九世紀アムステルダム、都市改革の夢――サルファーティの「約束の地」
第4章 メルウェーデ広場の青春――広場の少女アンネ
第5章 「涙の館」、オランダ劇場にて
第6章 保育士たちのレジスタンス
第7章 学生たちのレジスタンス――大時計の下で
第8章 カルマイヤーのリスト――法律家たちのレジスタンス
第9章 オードリー・ヘプバーンとアンネ・フランク――魂の邂逅
第10章 隠れ家、その後――アンネと仲間たちの「命のバトン」
第11章 終戦と解放――『アンネの日記』が刊行されるまで
第12章 戦後補償と歴史認識の新展開
終 章 明日もきっと、元気でね――トークショーの女王、ソンヤ・バーレント
あとがき 220
注
索 引