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説明
かつて病気は多くの戦争の勝敗を決定し、一国の社会機構を変えた。本書は、旧約聖書に記された病をはじめ、黒死病、梅毒、ナポレオン軍の発疹チフス、アフリカ探検と伝染病、ヴィクトリア女王の血友病遺伝子とロマノフ王朝の崩壊、さらにはエリザベス一世時代の環境公害まで、歴史を変えた病の諸相を現代医学の立場から分析するとともに、人間と病気との戦いの歴史をあとづける。21世紀の医学を見据えて日本語版に寄せた「医学史家からみた未来」を付す。
【目次】
序 文
序 言
第一章 古代における病気
第二章 黒死病
第三章 梅毒のミステリー
第四章 ナポレオン将軍と発疹チフス将軍
第五章 伝染病のインパクト
第六章 病気とアフリカ探検
第七章 ヴィクトリア女王とロシア君主制の崩壊
第八章 群衆暗示
第九章 人造災害──現在と未来
医学史家からみた未来──日本語版に寄せて
訳者あとがき
参考文献