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シオニズムが十九世紀末に誕生して以来、イスラエルをユダヤ教国と見る過ちは後を絶たない。
だが、侵略と暴力に訴えるシオニストの行ないはユダヤ教の伝統を否定するものにほかならなかった――。
ユダヤ教徒たちのシオニズムへの闘争の歴史を冷静なまなざしで論じ、世界中で読まれる現代の名著。
詳細な語彙集と人物紹介を付したパレスチナ問題理解のための必読書。
【目次】
平凡社ライブラリー版の読者へ
ヨセフ・アガシ教授による序文
プロローグ
第一章 いくつかの指標
非宗教化と同化/歴史──闘争の舞台/反シオニストと非シオニスト
第二章 新しいアイデンティティー
メシア主義から民族主義へ/「非宗教的ユダヤ人」の誕生/不完全な転身/ユダヤ人、ヘブライ人、イスラエル人?/現代ヘブライ語と非宗教的なアイデンティティー
第三章 〈イスラエルの地〉、流謫と帰還のはざまで
戒律の侵犯と流謫/メシアに対する用心深さ/シオニズムの理念/シオニズムの企図
第四章 武力行使
成文化された平和主義/ロシアのユダヤ人──苛立ちと暴力/矜恃と自衛/解放と植民地化──民族主義の二つの顔/度重なるイスラエルの勝利/テロリズムの起源に
第五章 協調路線の限界
〈聖地〉におけるシオニズムへの抵抗/ディアスポラの地におけるシオニズムの拒絶/国家との関係/国家とユダヤ教
第六章 シオニズム、ショアー、イスラエル国
大災厄の原因/ショアーに対するシオニストたちの姿勢/奇跡的再生か、継続的破壊か?
第七章 破壊の予言と存続のための戦略
ユダヤの連続性のなかにイスラエル国が占める位置/公的な議論とその限界/約束か、脅威か?
エピローグ
原注
訳注
語彙集
人物紹介
平凡社ライブラリー版?訳者あとがき
人名索引