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2017年4月に襲名する六代豊竹呂太夫(文楽)。人間国宝であった祖父・豊竹若太夫の血と師匠竹本越路太夫の芸を受け継いだ70歳。長く厳しい修業が必要な文楽・太夫の中核として活躍するばかりでなく、新作や他分野とのコラボレーションにも意欲を見せる。本書は呂太夫のインタビューを軸に国文学者片山剛が解説を加え、明治~平成の文楽を浮き彫りにする。詳しい注釈や読みがなを付し、初心者に読みやすく通にも嬉しい一冊。
六代 豊竹呂太夫(ろくだい・とよたけ・ろだゆう)
本名 林雄治。1947年大阪府岸和田市生まれ。1967年に三代竹本春子太夫に入門、祖父豊竹若太夫(人間国宝)の幼名三代豊竹英太夫を名乗る。1969年、四代竹本越路太夫に入門。1978年文楽協会賞、1994年国立劇場文楽奨励賞、2003年国立劇場文楽優秀賞を受賞。文楽本公演以外に、「ゴスペル・イン・文楽」の創作、現代詩や落語等他ジャンルとのコラボレーション公演も手がける。2017年4月、六代豊竹呂太夫を襲名。