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井上良雄氏(1907―2003)は戦前、「芥川龍之介と志賀直哉」などで注目された気鋭の文芸評論家であったが、様々な彷徨を経て敗戦の年の復活節に受洗しキリスト者となった。
戦後はキリスト者平和の会で活動、また東京神学大学でドイツ語を教授しつつ、バルト「和解論」全巻の翻訳に打ち込み、また日本基督教団の社会委員長を歴任するなど、一信徒として教会に仕えた。
没後に書斎で 14 冊の説教ノートが発見され、夫人からそれを託された戒能信生牧師が 20 編の説教を復元・校訂し、新書判 4 冊で刊行する。
本巻には 1960 年代から 80 年代までの 10 編を収録。教会のあり方や信仰生活について力強く語る。