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初の体系的なテキストブック!
フランクルの高弟が、ロゴセラピーの人間観から実践方法までを体系的に解説し、最新の医学的知見とのすり合わせも行う。
「ロゴセラピーが意図しているのは、人間をその存在論的な多様性において真摯に受け止めることである。」
ロゴセラピーは、人間を身体・心理・精神において総合的に捉え、心の病を適切な存在論的次元の下に焦点化し、治癒に取り組む。とりわけ精神の次元を重視する人間観と技法は、医療と心理の専門家のみならず、教師や宗教者など人と深く関わる全ての者にとって豊かな示唆に富む。
著者Elizabeth Lukasは1942年ウィーンに生まれる。ウィーン大学でヴィクトール・フランクルに師事。ドイツを拠点に実践家・指導者としてロゴセラピーの理論化と普及に貢献。40冊近い著書を持つ。NHK「こころの時代」講師の勝田茅生氏も著者の指導を親しく受けた。
訳者の草野氏は臨床心理士・琉球大学准教授、徳永氏はドイツ在住のロゴセラピスト。
【目次より】
第1部 ロゴセラピーの人間像
1.ロゴセラピーの位置づけ
2.次元的存在論という概念
3.運命と自由の弁証法
4.「意味器官」良心
5.脆弱性と健全性の弁証法
6.快楽志向性と意味志向性の弁証法
7.事例研究
8.事例研究の二次元的および三次元的解説
9.性格と人格の弁証法
10.自己認識と自己対処
第2部 ロゴセラピーの会話形態
11.鍵となる言葉(価値を押し付けないことを保証するもの)
12.アンビバレンス:こちらとあちらに引き裂かれている人
13.非受容の問題:頑固に抗議する人
14.無知の問題:無関心の壁に閉ざされた人
15.「愛のレトリック」という考え方
第3部 ロゴセラピーの技法
16.ヴィクトール・E・フランクルによる神経症の分類
17.不安神経症の発症
18.不安神経症の治療
19.強迫神経症的な性格を封じる
20.ヒステリー:思いやりの欠如
21.諦めることによる救い
23.摂食障害:2つの根をもつ複合的問題
24.医原性の障害を避けるために
25.身体因性・内因性疾患の患者に寄り添う
26.運命からの打撃を克服するために
27.精神因性の神経症とうつ病
28.実存的空虚から抜け出す道
29.睡眠障害と性的障害はどのようにして生じるか
30.自己中心主義に対する処方箋
31.予防とアフターケア
32.人生の価値について
第4部 ロゴセラピーの応用
33.よい決断ができることについて:10の命題と実践例
34.平和と意味:意味中心家族療法の基本的特徴
35.黄金の足跡を残す:まったく違う方法による自己認識
36.ICD-10「臨床記述と診断ガイドライン」とロゴセラピーの専門用語との対応
37.結 び