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護教的な態度を排し、現代世界と相互批判的に切り結ぶキリスト教誌『福音と世界』。その特集記事より、統治とキリスト教の関係に、ジェンダー/セクシュアリティ/クィア、アナーキーといった視点から切りこむ六本の論考を精選。統治に与しながら、まつろわず生きる者たちの拠点ともなってきたキリスト教、その歴史と思想に内在するアンチノミーにいどむ。気鋭の執筆陣による白熱のトークセッションも併録。
【おもな目次】
Ⅰ 身体・秩序・クィア
「クィア」な知の営み 佐々木裕子
教会をめぐるクィアな可能性 堀江有里
セックスワーカーの人権を考える 要友紀子
Talk Session 1 キリスト教=性規範の臨界点
Ⅱ 自己・神・蜂起
天皇のてまえと憲法のかなたで 白石嘉治
キリスト抹殺論 栗原康
「いまだ分離されていない世界」を求めて 五井健太郎
Talk Session 2 離脱するキリスト教=アナーキー