商品詳細
タグ
説明
20世紀神学の開始を告げたあまりにも有名なローマ書講解第2版の全訳。
屈曲した原文に漲るすさまじい緊張を見事に伝える吉村訳も声価高い。
「私は自分がすべてを満足に解明したとは夢にも思わないけれども、私の仮定を改めなければならないような理由は一つも発見しなかった。とにかくパウロは神 について、普通われわれの知らないこと、しかしまた大いに知りうるはずのことを、何か知っている。パウロがそれを知っているということを私が知っていると いうこと、それが私の「思想方式」であり、私の「独断的仮説」であり、私の「アレクサンドリヤ主義」であり、また人々がいろいろ勝手に名前をつけていると ころのものである。私はこの方法が歴史的-批評的な面から見ても比較的最善のものであることを知った。けだし近代のパウロ像は、私やその他二、三の人々に とって、もはや歴史的にも全く信をおきがたいものであるから。」
(第二版序言より)