商品詳細
タグ
説明
特にカトリックの作曲家としての業績が歴史的に重要だとされる髙田三郎(1913‐2000年)。その注目すべき《典礼聖歌》と、主要合唱曲《水のいのち》《心の四季》の研究、加えて髙田作品を愛する過去から現在までの演奏家たちの記録。多くの資料をまとめた後世にのこすべき作曲家の貴重なドキュメント。
*********
《もくじ》
推薦のことば 金澤正剛/安田 寛
はじめに
◆序章 髙田三郎の生い立ちと作品概要
1.誕生から東京音楽学校学生時代まで
2.髙田三郎の器楽作品と声楽作品
3.髙田三郎の合唱作品
◆第Ⅰ部 日本語による典礼聖歌
はじめに
第1章 日本のカトリック聖歌の歴史
1.明治期以降の日本のカトリック教会における聖歌の歴史
1.初期聖歌集普及期(明治初期~大正期)
2.統一聖歌集普及期(昭和初頭~戦後)
3.改訂聖歌集普及期(昭和31年~第二ヴァチカン公会議)
4.典礼聖歌集普及期(第二ヴァチカン公会議以降)
2.髙田三郎と聖歌作曲の関わり
1.ミサ曲《やまとのささげうた》の誕生
2.合本『典礼聖歌』
3.「ミサ曲」と「ミサの式次第」の邦訳が完成するまで
第2章 現代の日本の『典礼聖歌』
1.分冊版『典礼聖歌』
2.合本『典礼聖歌』の構成と内容
3.合唱界における髙田三郎の《典礼聖歌》
第3章 髙田三郎の詩編唱におけるリズム
1.グレゴリオ聖歌の基本リズムとソレム唱法
2.ラテン語と日本語の韻律
1.ラテン語のアクセントとリズム
2.日本語のモーラとリズム
3.日本の伝統音楽と自由リズム
4.ラテン語と日本語の共通性と異質性
3.詩編唱の実際例
1.「答唱詩編」について
2.〈主をたたえよう〉
3.〈谷川の水を求めて〉
4.考察――日本語のモーラ処理との関連から
1.〈主をたたえよう〉
2.〈谷川の水を求めて〉
終章
1.日本におけるグレゴリオ聖歌と髙田三郎
2.まとめ
◆第Ⅱ部 歌い継がれる合唱作品 ――組曲《水のいのち》と《心の四季》の分析
はじめに
第1章 合唱組曲《水のいのち》
1.作品の概要
2.詩人 高野喜久雄について
3.詩的解釈と分析
4.詩と音楽表現に関する楽曲分析
5.和声に関する楽曲分析
第2章 合唱組曲《心の四季》
1.作品の概要
2.詩人 吉野 弘について
3.詩的解釈と分析
4.詩と音楽表現に関する楽曲分析
5.和声に関する楽曲分析
第3章 二つの合唱作品の比較と考察
1.《水のいのち》と《心の四季》の詩的解釈に関する比較と考察
2.《水のいのち》と《心の四季》の楽曲分析に関する比較と考察
3.まとめ
引用・参考文献
◆第Ⅲ部 資料編
資料Ⅰ.髙田三郎略年譜
資料Ⅱ.髙田三郎作品全般に関する資料
表1.髙田三郎作品年表(初演年順)
表2.髙田三郎合唱作品の楽譜(声部別・出版年順)
表3.他の編曲者による合唱曲の編曲作品表(声部別・出版年順)
表4.他の編曲者による合唱曲の編曲作品の初演(委嘱初演年順)
表5.他の編曲者による合唱組曲《水のいのち》の
声部別・編成別 管弦楽伴奏版と初演
表6.髙田三郎の典礼聖歌作品とその楽譜(声部別・出版年順)
表7.他の編曲者による典礼聖歌の編曲作品
表8.他の編曲者による男声合唱版《典礼聖歌》の初演
表9.髙田三郎の器楽曲と歌曲の楽譜
表10.髙田三郎 合唱作品CD
表11.髙田三郎 典礼聖歌CD
表12.髙田三郎 室内楽曲・歌曲CD
資料Ⅲ.『典礼聖歌』論文関係資料
表1.分冊『典礼聖歌』の内容
表2.『典礼聖歌』目次/『典礼聖歌』における
作詞・作曲者とイニシャル
表3.合本『典礼聖歌』と分冊『典礼聖歌』の関係表
表4.合唱版『典礼聖歌』と合本『典礼聖歌』の関係表
◆第Ⅳ部 演奏活動編 ――髙田合唱作品の名手たち 佐野智子編
はじめに
長きにわたり髙田作品を演奏してきた名手たちのプロフィールと珠玉のことば
1.大久保混声合唱団
2.グリーン・ウッド・ハーモニー
3.豊中混声合唱団
4.盛岡コメット混声合唱団
5.リヒトクライス
6.嚶鳴女声合唱団
7.女声合唱団「四季」
8.東海メールクワィアー
9.東京荒川少年少女合唱隊
10.典礼聖歌関連
11.髙田作品と関係の深い合唱指揮者とその団体
12.髙田三郎夫人はじめ、ピアニスト、管弦楽指揮者ほかの方々
13.髙田三郎と髙田作品への珠玉のことば
資料1.1991年~2014年の髙田合唱作品の主要演奏会
資料2.2013年(髙田三郎生誕百年)演奏会記録
「演奏活動編」参考資料
あとがき