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オクスフォード大学出版局の入門書シリーズ『Very Short Introductions』のひとつ『Music』第二版(2021年刊行)の翻訳書。演奏実践の研究を通じた音楽史記述で知られる音楽学者ニコラス・クックが、西洋の音楽伝統にとどまらない様々なイシューを平易な文体で紹介し、リアルな人びとがリアルな世界で創り出す「諸音楽」を考えるための5つの視点を展開する。キーワードは、文化実践としての音楽、ベートーヴェン、初音ミク、楽譜と録音、オーセンティシティー、スター文化、世界音楽、音楽と共同体、SNS、ディジタル・テクノロジー、グローバル化、ポストコロニアル主義、など。翻訳は東京藝術大学音楽学部教授・福中冬子。
芸術や歴史の知識・教養は言うまでもなく、今の時代に求められている「疑う力・問題発見能力=情報リテラシー」を身につけるための格好の1冊。レポート作成や自由研究のテーマ選びに、ゼミでのディスカッション用テキストに、読書会の題材に、手始めの1冊として役立つ。
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《もくじ》
謝辞
凡例
まえがき 日本語版の読者の方へ
はじめに
第1章 瞬間の音楽
ともに老いていくこと
知ることと演奏すること
政治的行為としての音楽
第2章 音楽において考える
文化としての音楽
聴くために書くということ
音楽の実験室
第3章 過去の現前
自己を表現すること
音の記念碑
作者性を超えて
第4章 Music 2.0
音楽、科学技術、生活様式
ディジタル参画と音楽様式
音を取引きする
第5章 グローバル世界の音楽
音楽とグローバル化
世界諸音楽 (world musics)
締めの言葉
訳者あとがき
参考文献
引用文献
索引