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多くの宗教で、性欲・金銭欲などの自らの欲求を断ち切り、克服することが求められる。
キリスト教も同様だが、それではヨーロッパにおける「禁欲の思想」はいつ生まれ、どのように変化していったのか。
身体を鍛錬する古代ギリシアから、法に縛られたローマ時代を経て、キリスト教の広がりとともに修道制が生まれ、修道院が誕生するまで――。
千年に及ぶヨーロッパ古代の思想史を「禁欲」という視点から照らし出す意欲作。
第1部 古代の禁欲心性と史的系譜(古代ギリシアとローマの養生法/女性と子供の身体をめぐる支配連関/キリスト教的禁欲への道程 ほか)
第2部 ポスト・ローマの修道制(東方修道制の西漸/聖域と治癒/聖マルティヌスによる宗教心性の転換 ほか)