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イエスの十字架はユダを受容した──
ユダ像の成立に隠された原始キリスト教の思想的・政治的力学とはなにか
キリスト教世界で「裏切り者」「密告者」の汚名を一身に受けてきたユダ。
イエスへの裏切りという「負の遺産」はどう読み解くべきなのか。
原始キリスト教におけるユダ像の変容を正典四福音書と『ユダの福音書』に追い、初期カトリシズムとの関係から正統的教会にとってのユダと「歴史のユダ」に迫る。
イエスの十字架によっても救われない者とは誰か。
1 原始キリスト教とユダ(イスカリオテのユダ──名称の由来とその意味/イエスとの再会──マルコ福音書のユダ ほか)
2 使徒教父文書・新約聖書外典と『ユダの福音書』のユダ(正統と異端の境──使徒教父文書と新約聖書外典のユダ/十三番目のダイモーン──『ユダの福音書』読解)
3 ユダとは誰か(歴史の中のユダ)