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よい読書体験はよい人間形成につながると信じる。真っ暗な地下鉄の線路を歩いた昔日の彷徨から、自らの実存の問いと対峙した神学遍歴、半世紀後に届いた「魂の教育」を願う母の祈りまで――。ルネサンス期の幅広い人文主義的な教養主義の理想「ボナエ・リテラエ」を冠する『世界』連載で紡がれた、ある救済の物語。
【目次】
Ⅰ 実存の闇
1 名付け――『ファーブル昆虫記』
2 口火――「良い書物」
3 破局――『CQ ham radio』
4 スタンド・バイ・ミー――村松喬『教育の森その後』
5 宗教は阿片だ――マルクス『ヘーゲル批判』
6 内面の共同建築師――森有正『ドストエーフスキー覚書』
Ⅱ 諸宗教の光
7 非存在の淵――波多野精一『時と永遠』
8 預言者――ウェーバー『古代ユダヤ教』
9 魂のリズム――井筒俊彦『 「コーラン」を読む』
10 「弱さ」の自覚――『大パリニッバーナ経』
11 会議の精神――大木英夫『ピューリタン』
Ⅲ 遍歴する神学
12 日本発の世界的神学――北森嘉蔵『神の痛みの神学』
13 近代啓蒙の爆裂――バルト『ローマ書』
14 「わたしのお母さん世界一よ」――トレルチ『キリスト教の絶対性と宗教史』
15 見知らぬ本が招く――エドワーズ『怒りの神』
16 存在のスキャンダル――アリストテレス『ニコマコス倫理学』
Ⅳ 遥かな成就
17 不安を引き受ける力――ティリッヒ『生きる勇気』
18 愚かな光の子――ニーバー『光の子と闇の子』
19 真理は出来事である――ブルンナー『出会いとしての真理』
20 運命と自由――バーガー『聖なる天蓋』
あとがき