説明
・アーティスト
フランツヨーゼフ・マイアー(バロック・ヴァイオリン) フランツ・レールンドルファー(バロック・オルガン)
マックス・エンゲル(バロック・チェロ/ヴィオラ・ダ・ガンバ) コンラート・ユングヘーネル(テオルボ)
・内容紹介
聖母マリアの生涯からの15の秘蹟を標題に作曲された、ヴァイオリンソナタ。バロック期の名曲のひとつです。
ビーバーは作曲家であると同時にバロック時代を代表する優れたヴァイオリニスト。
「ロザリオのソナタ」は通常の調弦では弾けないパッセージや重音奏法を可能にする調弦法《スコルダトゥーラ》を用いて作曲されたもので、この時代のヴァイオリン芸術の演奏技法の百科全書的な傑作として有名です。
楽譜の各曲に聖母マリアの秘蹟を示す銅版画(解説に収録)が付されている以外、特に標題はなく、単純な描写音楽としての解釈を拒んでいます。
ビーバーとの関係が深かったシュタイナーの銘器をはじめ4つのヴァイオリンを名手マイアーが弾き分けているのも興味深いところです。
1982年 オットーボイレン&ベネディクトボイエルン修道会教会にて収録
・収録曲リスト
Disc1
《喜びの秘蹟》
1-3ソナタ第1番ニ短調 「大天使ガブリエルによるキリスト御身籠りのお告げ」
4-6ソナタ第2番イ長調 「聖母マリアのエリザベト訪問」
7-9ソナタ第3番ロ短調 「キリスト降誕-羊飼いたちの礼拝」
10ソナタ第4番ニ短調 「主イエズスの聖殿への拝謁」
11-14ソナタ第5番イ長調 「聖殿における12歳の主イエズス」
《苦しみの秘蹟》
15-17ソナタ第6番ハ短調 「かんらん山における苦悶」
18-19ソナタ第7番ヘ長調 「むち打たれる主イエズス」
20-21ソナタ第8番変ロ長調 「いばらの冠をかむせられる」
22-24ソナタ第9番イ短調 「十字架をにないゴルゴダへ」
Disc2
1-2ソナタ第10番ト短調「十字架にかけられるキリスト」
《栄光の秘蹟》
3-4ソナタ第11番ト長調 「キリストの復活」
5-8ソナタ第12番ハ長調 「キリストの昇天」
9-12ソナタ第13番ニ短調 「聖霊の賜物」
13-15ソナタ第14番ニ長調 「聖母被昇天」
16-19ソナタ第15番ハ長調 「天の元后としての聖母マリアの戴冠」
20ソナタ第16番ト短調(パッサカリア) 「守護天使」