商品詳細
説明
スペインの古都レオンのサン・イシドーロ王立参事会聖堂に所蔵されている960年の年記をもつ聖書(『960年聖書』)は、初期中世キリスト教美術を代表する写本作例である。
本書は『960年聖書』のモノグラフ研究であると同時に、新たな視点から挿絵群を分析し、制作者の意図に迫る試みである。
第1章 『960年聖書』の諸問題
第2章 『960年聖書』の旧約聖書挿絵
第3章 対観表研究
第4章 『960年聖書』の対観表の福音書記者表現について
第5章 『960年聖書』対観表の章句番号
第6章 フロレンティウスとサンクティウス
第7章 「パウロの肖像」の意味
第8章 オメガの解釈と『960年聖書』の挿絵構成