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説明
本書の読みやすさは聖書を一続きの物語として捕らえ、一貫する世界観を提示していることにある。
大頭氏はかつて英国留学に際して生涯の出会いを得た『神の物語』という書物を、著者のマイケル・ロダール氏と密接に連絡を取りながら十年がかりで和訳し 2011 年に出版。
ロダール氏は聖書の記事の歴史的信憑性に確信を持ちつつも、神という主人公と人類史という筋を持つ神学的物語として聖書を読み解く。
学びの会のテキストとしての本書は資料の面でもアプローチの工夫の面でも絶大な価値をもっている。
聖書の「神の物語」が整理されている。旧約聖書から天地創造、アダムとその妻、族長たち、出エジプトと十戒、王と神殿、預言者、メシア、詩と知恵文学と進み、第9回から新約聖書のキリストの誕生、十字架と復活、教会の誕生、終わりのことがらへと進む。
本書の用い方を考えてみた。
牧師が一般の人々に案内し教える。牧師が自分の学びのために用いる。
神学校などの教材としては本書はちょうど1学期間で学べるよい長さだ。
夫婦で学ぶ。高校生に教養として教える。大学生のサークルで学べる。
教会学校の先生が聖書全体の流れを本書で把握するのもよい。
(『聖書は物語る』本のひろば書評より抜粋)