"【取り寄せ】『沈黙』をめぐる短篇集" の最低購入数は 1 です.
島原の乱が鎮圧されて間もないころ、キリシタン禁制の厳しい日本に潜入したポルトガル人司祭ロドリゴは、日本人信徒たちに加えられる残忍な拷問と悲惨な殉教のうめき声に接して苦悩し、ついに背教の淵に立たされる……。
神の存在、背教の心理、西洋と日本の思想的断絶など、キリスト信仰の根源的な問題を衝き、〈神の沈黙〉という永遠の主題に切実な問いを投げかける長編。
"031 新潮文庫 沈黙 改版" の最低購入数は 1 です.
鉄の首枷は神が与えし重き十字架・・・。
戦国の過酷な権力者・太閤秀吉に仕えた堺商人の息子小西行長は、切支丹でありながら水軍の将として重用される。
だが、それは世俗的な野望と、教えに背く朝鮮侵略戦争との板挟みとなることだった。
苦悩の末、面従腹背の道を選び、朝鮮と密かな和平交渉を重ね続けるが・・・。
行長の葛藤に充ちた生涯を描く。
"中公文庫 鉄の首枷 小西行長伝" の最低購入数は 1 です.
腕は確かだが、無愛想で一風変わった中年の町医者、勝呂。
彼には、大学病院の研究生時代、外国人捕虜の生体解剖実験に関わった、忌まわしい過去があった。
病院内での権力闘争と戦争を口実に、生きたままの人間を解剖したのだ。
この前代未聞の事件を起こした人々の苦悩を淡淡と綴った本書は、あらためて人間の罪責意識を深く、鮮烈に問いかける衝撃の名作である。
解説のほか、本書の内容がすぐにわかる「あらすじ」つき。
"【取り寄せ】角川文庫 海と毒薬 改版" の最低購入数は 1 です.
複雑に屈折した生き方を強いられた隠れ切支丹の姿に、自己の内なる投影を見た作者の魂の表白である表題作など全8編。
裏切り者や背教者、弱者や罪人にも救いはあるか? というテーマを追求する作者が、裁き罰する父なる神に対して、優しく許す“母なるもの”を宗教の中に求める日本人の精神の志向を、自身の母性への憧憬、信仰の軌跡と重ねあわせて、見事に結晶させた作品集。
"新潮文庫 母なるもの" の最低購入数は 1 です.
不幸に襲われたとき、心のよりどころになるものは何か。
老いて死を間近に感じたとき、不安から救ってくれるものは何か。
生涯をかけて厳しく宗教を追求してきた著者は、実人生の中で、傍らにいる妻の苦悩と哀しみを受け入れるために、信仰とは相反する行動に出た……。
生身の人間だけが持ちうる愛と赦しの感情を描いた表題作ほか、心の光と闇の間で逡巡する人間の姿を描いた短編集。
"【取り寄せ】新潮文庫 夫婦の一日" の最低購入数は 1 です.
突然の喀血により結核に冒されていることを知った明石。
四十代の働き盛りで療養生活を余儀なくされ消沈する明石が入院先で出会ったのは、自分よりもさらに死に近い病人たちと、その儚い命の終焉だった。
結核がまだ致命的な病であった時代、死の淵を彷徨い絶望と虚無に陥った男の心はどこへ向かったのか。
生と死、信仰と救済。
遠藤文学を貫くすべてのテーマが凝縮された感動の長編。
"【取り寄せ】新潮文庫 満潮の時刻" の最低購入数は 1 です.
シャム(タイ)の古都で暗躍した山田長政と、切支丹の冒険家・ペトロ岐部──
二人の生き方を通して、日本人とは何かを探る長編。
"【取り寄せ】新潮文庫 王国への道 山田長政" の最低購入数は 1 です.
フランス革命によってヴェルサイユ宮殿の栄華は過去のものとなった。
貴族たちは財産を奪われ、特権を剥奪され、次々と裁判にかけられる。
王と王妃の処刑を要求する民衆の声は、日増しに高くなって行く。激しい愛を胸に秘め、フェルセンは王妃救出を必死に画策するのだが──。
苛酷な運命の中、愛と優雅さとを失うまいとする悲劇の王妃の生涯を、円熟の筆に描き出す華麗な歴史絵巻。
"【取り寄せ】新潮文庫 王妃マリー・アントワネット 改版 下巻" の最低購入数は 1 です.
美しいブロンドの髪とあどけない瞳を持つ14歳の少女が、オーストリアからフランス皇太子妃として迎えられた。
少女はやがて、ヴェルサイユに咲いた華麗な花と呼ばれ、フランス最後の王妃として断頭台に消える運命にある……。
フランス革命を背景に、悲劇の王妃の数奇な生涯を、貧しい少女マルグリット、サド侯爵、フェルセン、ミラボーなど多彩な人物を配して綴る、壮大な歴史ロマン。
"【取り寄せ】新潮文庫 王妃マリー・アントワネット 改版 上巻" の最低購入数は 1 です.
長崎の商家へ奉公に出てきた浦上の農家の娘キク。
活発で切れながの眼の美しい少女が想いを寄せた清吉は、信仰を禁じられていた基督教の信者だった……。
激動の嵐が吹きあれる幕末から明治の長崎を舞台に、切支丹弾圧の史実にそいながら、信仰のために流刑になった若者にひたむきな想いを寄せる女の短くも清らかな一生を描き、キリスト教と日本の風土とのかかわりを鋭く追求する。
"【取り寄せ】新潮文庫 女の一生1部 キクの場合 改版" の最低購入数は 1 です.
第二次世界大戦下の長崎で、互いに好意を抱きあうサチ子と修平。
しかし、戦争の荒波は二人の愛を無残にも引き裂いていく。
修平は聖書の教えと武器をとって人を殺さなくてはならないことへの矛盾に苦しみつつ、特攻隊員として出撃する。
そして、サチ子の住む長崎は原爆にみまわれる。
激動の時代に、信仰をまもり、本当の恋をし、本当の人生を生きた女の一生を鮮やかに描き出す。
"【取り寄せ】新潮文庫 女の一生2部 サチ子の場合 改版" の最低購入数は 1 です.
米兵捕虜の生体解剖事件で戦犯となった過去を持つ中年の開業医と、正義の旗印をかかげて彼を追いつめる若い新聞記者。
表と裏のまったく違うエセ文化人や、無気力なぐうたら学生。
そして、愛することしか知らない無類のお人好しガストン……
華やかな大都会、東京新宿で人々は輪舞のようにからみ合う。
人間の弱さと悲しみを見つめ、荒涼とした現代に優しく生きるとは何かを問う。
"【取り寄せ】新潮文庫 悲しみの歌 改版" の最低購入数は 1 です.
愛だけを語り、愛だけに生き、十字架上でみじめに死んでいったイエス。
だが彼は、死後、弱き弟子たちを信念の使徒に変え、人々から“神の子”“救い主(キリスト)”と呼ばれ始める。
何故か?
無力に死んだイエスが“キリスト”として生き始める足跡を追いかけ、残された人々の心の痕跡をさぐり、人間の魂の深奥のドラマを明らかにする。
名作『イエスの生涯』に続く遠藤文学の根幹をなす作品。
"【取り寄せ】新潮文庫 キリストの誕生 改版" の最低購入数は 1 です.
藩主の命によりローマ法王への親書を携えて、「侍」は海を渡った。
野心的な宣教師ベラスコを案内人に、メキシコ、スペインと苦難の旅は続き、ローマでは、お役目達成のために受洗を迫られる。
七年に及ぶ旅の果て、キリシタン禁制、鎖国となった故国へもどった「侍」を待っていたものは――。
政治の渦に巻きこまれ、歴史の闇に消えていった男の“生”を通して、人生と信仰の意味を問う
"新潮文庫 侍 改版" の最低購入数は 1 です.
戦時下の弾圧の中で信仰につまずき、キリストを棄てようとした小説家の「私」。
エルサレムを訪れた「私」は大学時代の友人戸田に会う。
聖書学者の戸田は妻と別れ、イスラエルに渡り、いまは国連の仕事で食いつないでいる。
戸田に案内された「私」は、真実のイエスを求め、死海のほとりにその足跡を追う。
そこで「私」が見出し得たイエスの姿は?
愛と信仰の原点を探る長編。
"新潮文庫 死海のほとり 改版" の最低購入数は 1 です.
芥川賞受賞作
フランス人でありながらナチのゲシュタポの手先となった主人公は、ある日、旧友が同僚から拷問を受けているのを目にする。
神のため、苦痛に耐える友。
その姿を見て主人公は悪魔的、嗜虐的な行動を取り、己の醜態に酔いしれる(「白い人」)。
神父を官憲に売り「キリスト」を試す若きクリスチャン(「黄色い人」)。
人間の悪魔性とは何か。
神は誰を、何を救いたもうのか。
"新潮文庫 白い人/黄色い人 改版" の最低購入数は 1 です.
青春の浜辺で若者が砂の城を築こうとする。
押し寄せる波がそれを砕き、流してゆく……。
西は過激派グループに入って射殺され、トシは詐欺漢に身を捧げて刑務所に送られた。
しかしふたりとも美しいものを求めて懸命に生きたのだ──
スチュワーデスになった泰子は三人いっしょだった島原の碧い海と白い浜を思い浮べる。
幸福を夢み、愛を願ってひたむきに生きた若者たちの青春の軌跡。
"【取り寄せ】新潮文庫 砂の城 改版" の最低購入数は 1 です.
21世紀に贈る国民作家遠藤周作の貴重な遺産。
没後発見された処女戯曲「サウロ」、「沈黙」と同時期に執筆された未刊行長篇「満潮の時刻」、長篇評論「私の愛した小説」、その小説の翻訳であるモーリヤックの「テレーズ・デスケルー」、自伝的エッセイ「私の履歴書」、18歳で執筆した評論「形而上的神、宗教的神」。
"【取り寄せ】遠藤周作文学全集 第14巻 サウロ/私の愛した小説 他" の最低購入数は 1 です.
英雄的でもなく、美しくもなく、人々の誤解と嘲りのなかで死んでいったイエス。
裏切られ、見棄てられ、犬の死よりもさらにみじめに斃れたイエス。
彼はなぜ十字架の上で殺されなければならなかったのか?
幼くしてカトリックの洗礼を受け、神なき国の信徒として長年苦しんできた著者が、過去に書かれたあらゆる「イエス伝」をふまえて甦らせた、イエスの〈生〉の真実。
"新潮文庫 イエスの生涯 改版" の最低購入数は 1 です.
戦争末期の恐るべき出来事──
九州の大学付属病院における米軍捕虜の生体解剖事件を小説化、著者の念頭から絶えて離れることのない問い「日本人とはいかなる人間か」を追究する。
解剖に参加した者は単なる異常者だったのか?
どんな倫理的真空がこのような残虐行為に駆りたてたのか?
神なき日本人の“罪の意識”の不在の無気味さを描き、今なお背筋を凍らせる問題作。
"新潮文庫 海と毒薬 改版" の最低購入数は 1 です.
娘の不倫にとまどう父親。家族の再生を描く
石井は化粧品会社の部長職を務める56歳。
平穏な生活は、娘の純子が妻子ある実業家と恋に落ちたことから一転。
娘の不倫の恋に父親はどう対処すべきなのか。
家族の再生を描く長編。
"【取り寄せ】集英社文庫 父親" の最低購入数は 1 です.
純なナポレオンの末裔が珍事を巻き起こす
春のある日、銀行員隆盛の妹、巴絵に一通の手紙がシンガポールから届く。
姿を現したのは、フランス人、ガストン・ボナパルト。
ナポレオンの末裔と称する見事に馬面の青年は、臆病で無類のお人好し。
一見ただのうすら“おバカ"だが、犬と子どもに寄せる関心は只事ではない。
変質者か?
だが、すれっからしの売春婦をたちまち懐柔したり、ピストルの弾丸を相手の知らぬ間に抜き取るなど、はかりしれない能力も垣間見える。
そして行く先々でその生真面目さから珍事を巻き起こしていく。
日本に来た目的は?
その正体は?
そんな“おバカ"な一方で、彼は出会った人々の心を不思議な温かさで満たしていく。
遠藤周作、得意の明朗軽快なタッチながら、内に「キリスト受難」の現代的再現を意図した心優しき野心作。
"【取り寄せ】P+D BOOKS おバカさん" の最低購入数は 1 です.
初めて司祭となった日本人の生涯を描く
「何のために苦しい旅を続けるのか。いつかは捕まり、殺されることも確実なのだ。しかし、いかなる苦渋にみちても肩から人生の十字架を棄ててはならぬ」……。
船を乗り継ぎ、砂漠をよぎって、日本人として初めてエルサレムを訪れ、後にローマに学び司祭となった実在の人物・ペドロ岐部。
この破天荒な訪欧大旅行は、イエズス会等の組織の保護なしに、個人の自力で成し遂げた、日本人としても最初の快挙だった。
やがて彼はキリシタン弾圧の荒れ狂う日本に立ち戻り、使命に生きたのだが・・・・・・。
17世紀前半の日本におけるキリスト教弾圧の貴重な通史であり、「沈黙」とともに、作者のキリスト教観の理論的な最高峰に位置する一冊である。
一日本人ペトロ岐部の劇的生涯を描く。
"【取り寄せ】P+D BOOKS 銃と十字架" の最低購入数は 1 です.