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ブルターニュ地方の人びとが、カトリック教義への篤い信仰を保つ一方で、それとはかならずしも合致しないにもかかわらず、現在も大切に守り続けている伝統行事、パルドン祭りとトロメニ―民俗信仰とカトリックという創唱宗教との混在・併存の諸相を、日本民俗学の手法で長期にわたり調査・分析し、華やかなパリとはちがう、もうひとつの奥深いフランス文化をさぐる、我が国で初めての試み。
第1章 パルドン祭りと巡礼──フランス、ブルターニュ地方サンターヌ・ラ・パルーの事例より(サンターヌ・ラ・パルーのパルドン祭り/ペルリナージュの二つの意味 ほか)
第2章 パルドン祭りと奇跡の泉(泉水とシャペルの立地/パルドン祭り ほか)
第3章 パルドン祭りと夏至の火──タンタットゥ聖ヨハネの火(ブルターニュ地方の民俗調査/サン・ジャン・デュ・ドワのパルドン祭り ほか)
第4章 ブルターニュのトロメニー伝説と現在(はじめに──民俗学の海外調査研究/ブルターニュのトロメニー ほか)
第5章 ロクロナンのトロメニー祭式、空間、聖なる時(はじめに/ケルト暦 ほか)