商品詳細
タグ
説明
キリスト教を土台とし、人間の尊厳に関わる先鋭な諸問題について取組んだ著者。
過去を断罪するのではなく、その苦しみを将来に生かすため、病人、害者、女性の完全な人間性の復権を目指して語られた渾身のメッセージ。
大震災を経て、誰もが一瞬で「弱者」になりうることを知った私たちに、これからを生きるために必要な視点がここに示される。
〈目次より〉
Ⅰ ハンセン病に学び、がんを生きて――エッセー
ハンセン病に学び、がんを生きて/病むということ、生きるということ
Ⅱ 弱さを絆に――チャペルアワー・礼拝メッセージ
「べてるの家」の不思議なメッセージ/あなたが励ましてくれるから/偶然ではなく、最善/弱さの棘/弱さを絆に/宿屋には彼らの泊まる場所がなかった/ゆるされて在るということ
Ⅲ 信仰と人権――講演
ハイジ、クララは歩かなくてはいけないの? /ハンセン病とキリスト教
Ⅳ 女性とキリスト教――論文
ベタニア=らい病人隔離村」説をめぐって /旧約における病人・障害者・女性と罪のメタファー/預言者の女性に関する性表現の問題性 /植村環/ルツ記における「母の家」(bet’em)について/ 占領下の性とキリスト教 /「神の業がこの人に現れるため」考 /キリスト教界の「パンパン」言説とマグダラのマリア/伝道者たちの言説における戦争「被害者」の不在