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説明
宗教改革史の研究は、歴史的事実の「記憶」と「忘却」の選択をめぐって、「宗教」にたいする相異なる―そして時には相容れない―
さまざまな立場からなされた言説間の緊張関係のなかで営まれてきた。
本書は、ドイツ宗教改革五〇〇周年を記念し、これまで語り継がれてきたこと、抹消されてきたこと、そして記憶の回復の対象となるべきことを総点検し、多彩な視点から宗教改革史を語りなおす試みである。
記憶と忘却の五〇〇年
第1部 語りなおす宗教改革(マルティン・ルターの宗教改革──実像と虚像/カトリック世界としての一六世紀ドイツ──信仰と行い/三つのプロテスタント──ルター派・西南ドイツ派・スイス改革派 ほか)
第2部 変化するキリスト教世界(一六一七年のドイツ──宗教改革から一〇〇年/対抗宗教改革──イエズス会劇が映すもの/魔女迫害と「神罰」──プロテスタントとカトリック ほか)
附論 日本のドイツ宗教改革史研究──過去・現在・未来