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説明
戦国時代、訪日宣教師はみな『太平記』を読んでいた。
それは、この書物が当時の日本人の百科事典であり、絶大な人気を誇っていたためだった。
『太平記』受容を通して時代を分析した、革新的一冊。
第1章 中世びとの『太平記』(事典としての『太平記』/『太平記』の受用)
第2章 『太平記』と日本人の心性(『太平記』の世界観/宣教師の『太平記』受用と改竄/『平家物語』の受用)
第3章 『太平記』と歴史(宣教師のみた日本の「歴史」/日本人の歴史認識)
第4章 記憶の場「日本」(我ら「日本人」/草の根の歴史意識/名を残す)
終章 国家と未来(国民の「文学」として/時間認識の変革/「日本国」の成立 ほか)